ビジネス向けFacebookはビジネス系チャットサービスを巻き込むか


Facebookからビジネス向けFacebookが発表され、限定公開とは言え専用アプリがApp Store/Google Playにて公開された。報道によると、有償(予定)で広告を出さずに既存のFacebookとは閉じた空間で展開するとのことだ。Jive/Yammerのような企業向け情報共有ツールやSlack/ChatWorkのような企業向けチャットを提供する会社が成功している中、その分野にFacebookも参入した形だ。

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そもそも、Facebookはビジネス利用という意味では色々な形で既にされている。小規模なスタートアップや企業間の連絡ツールとしてFacebookを活用している人は少なくない。Facebookを普段使っている人たちにとっては通知が目に着きやすく非常に便利であり、グループもメッセンジャーも使い慣れたツールとしてそのままビジネス利用されるというのは自然な流れだ。

しかし、それでもFacebookがビジネス展開をするのに大きな問題がそびえていることには変わりない。Facebookが抱える問題点は以下の通りだ

  1. Facebookそのものの企業イメージが「オープンプラットフォーム」寄り過ぎである
  2. インターフェースがFacebookと似過ぎることは人為的な「情報漏洩」の可能性を高める
  3. インターフェースが個人SNSを脱していない

1. Facebookそのものの企業イメージが「オープンプラットフォーム」寄り過ぎである

ブランドイメージはとても大事なものだ、しかし、強すぎるブランドイメージは時に悪い影響をおよぼす。企業イメージとしてあまりにFacebookは多くの人に使われたオープンプラットフォーム過ぎる。使う採用担当者としてはデータの漏洩を想定しなければならず全社的な提供にはためらいが生じることが用意に想像できる

2. インターフェースがFacebookと似過ぎることは人為的な「情報漏洩」の可能性を高める

FacebookやTwitterに間違えて誤爆してしまった事件を知っているだろうか。あるいは、あなたが恋人向けのチャットと友達のチャットを間違えそうになったことはないだろうか。インターフェースが似ていることはそれだけで誤爆の可能性を大きくし、企業としての採用への戸惑いが出てしまう

3. インターフェースが個人SNSを脱していない

これはまさにこの後改善される部分だと思うが、正直Facebookのエンタープライズ向けということでどのような製品が出てくるかということを期待しただけに少し残念な気分にさせられた。エンタープライズにはエンタープライズの利用があるのであり、個人のページにPhotosが出てくるこのインターフェースが果たして企業向けに向いているのかどうかは甚だ疑問だ。

 

SNSの巨人は一気にゲームをひっくり返すか?

それでも、Facebookのエンタープライズ向け展開が注目されるのはそれだけ巨大なプラットフォームでありターゲットユーザ全てに彼らはリーチできる能力を持っているからだ。私の意見としては、Facebookという巨大なイメージから脱却した新しいブランドを作ることができなければ失敗する可能性が高いと考える。

可能性として、ある日突然エンタープライズプラットフォームの買収を発表しそこと組むことで本当のFacebook At Workが提供されるということは予想に難くない。もうずいぶん昔に忘れ去られたBelugaのようにね。

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shota

1984年秋田生まれ。株式会社グルーヴィーメディア代表取締役。エンジニアと経営者の2つの顔を持ち、日々奮闘しています。

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