コンテンツマーケティングの近況とSEOについて


「コンテンツマーケティング」という言葉が聞かれるようになって久しい。IT発祥の地アメリカから渡って来た言葉の一つで評価されるコンテンツを多く出すことにより見込み客を獲得しようというマーケティング施策の一つだ。

一方、以前より語られてきており多くの会社を上場までのし上げたのが「SEO(検索エンジン最適化)」だった。言及するまでも無いかもしれないが、内部構造最適化・内部HTML最適化・外部からのリンク最適化などにより検索エンジンの順位を上げようという施策がSEOである。

検索エンジン依存の事業者急落のショック

とあるネット人材系の上場会社がある。彼らは検索エンジン対策に長けた会社であって、「アルバイト」や「人材」という主要なキーワードにおいてそれまで非常に高い評価をGoogleから受けてきた。

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検索エンジンは一般的に、検索し広告をクリックする人よりも、検索結果をクリックする人の方が多いと言われている。投資的な意味でもアクセス獲得の意味でも検索エンジン対策が上手な会社というのは本来かかっていた広告費というものを大きく削減した上で展開をすることができるようになっている。

しかし、その急先鋒とも言える事業者がGoogleからのペナルティを食らい、Google上のランクが急降下した。以前であれば10位以内に入ることは確実であったのにも関わらず今では検索して100位以内に入らない状況すらある状態になってしまっている(2014年5月20日現在)。

彼らが得意としていた「被リンク型」のSEOは言ってしまえば、サイトを多く作り上げその彼らが作り上げたサイトの中で評価されている状況を「演出」することにより、検索エンジンに対して大きな効果を与えようというものであった。しかし、現状Googleがそれらの施策に対して「NO」を突きつけた以上、それらの施策が逆にマイナス評価となり、急降下が発生したのだ。

その事業者はSEOによる露出減少分を広告で補っており、その結果大きな赤字を出す結果となっている。逆の事を言えばそれだけ広告換算効果の高い施策をできていた裏返しでもある。

SEO事業者へのリンク外し依頼

今、このように被リンク型のSEOは徐々に壊滅的な状況となっている。その結果むしろリンクを外してくれという依頼が多く発生するというのが今の現状だ。

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今、ただお金を投資して順位を上げようという施策は廃れようとする瀬戸際にいると言える。(敢えて、逆説を述べるのであれば米Yahooの開発する新検索エンジンや、MSの検索エンジンによる影響はあり得るが、今後マスとなるスマートフォンのプラットフォームを握っているのがAppleとGoogle(Android)である以上、そのインパクトが弱いのではというのは容易に推測できる)

真に広がり始めたコンテンツマーケティング

これらの背景を受け、SEOに対して「良質のコンテンツを継続して出し続けること」というのが真に効果的であるという話が明確になってきた。ネットで評価される文脈でコンテンツを継続して出し続けることが明確に効果につながり始めたからである。

ソーシャルメディアが流行り始めた2009年時点では自社でコンテンツを出さなければいけないことの意味というのはなかなか伝わりづらいものだった。「オウンドメディア(自社メディア)」という施策自体も見込み客獲得というよりかは、ファンサービスであったりロイヤリティ向上の施策として語られるケースが多かった。

しかし、今やPC、スマホ、ソーシャルメディア、検索エンジン、ポータルサイト、まとめサイト、アンテナサイト、ブログ、アプリ。今の時代ユーザは多種多様な経路で情報にアクセスすることが当たり前となった。検索エンジンによる評価は当然、それだけではなくこれらの様々な媒体を通じて広がるコンテンツを作ることが興味関心を引くための方法となったのだ。

今までのPRとは何が違うのか?

ここで興味関心を引くための今までの「PR」との違いについて明確な基準を引いておきたい。「PR」は顧客の認知を獲得するために媒体に対して取り上げてもらいやすいコンテンツや、リリースを出すことによって特定の商品やサービスなどの認知を獲得するための手法である。

コンテンツマーケティングがPRと大きく違うことは継続性である。今までのPRほど大きく取り上げられなくとも、継続してネット媒体の中に広がっていければ構わない。まとめサイトに定期的に取り上げられることでも、はてなブックマークに定期的に取り上げラルことでも、大きな成果を上げることはでき、それによって徐々に効果自体が増幅していく。

今後のコンテンツマーケティングにおけるキーワード

その上で、私が今感じている今後のコンテンツマーケティングにおけるキーワードは以下の3点である。

  1. マンガや絵のコンテンツ
  2. 動画コンテンツ
  3. ソーシャル上で認知のあるライター

1. マンガや絵のコンテンツ

とにかくここは声を大きくして言いたい、コンテンツへの投資であればマンガや絵に投資をするのが良い。文章コンテンツと違い、マンガや絵のコンテンツはネットにおけるコンテンツの流通と非常に相性がいい。どれだけ規制しようが勝手に絵を広げてしまうネットは勝手にマンガや絵を広げてしまう。

例を2つ挙げたい。

ぐるなびの「みんなのごはん」は一つの代表例だ。ごはんに関する漫画を定期的に出すことでネットでの認知を多く獲得し、ファンも多い。

コンテンツプラットフォームとして有名なnanapiもイラストでまとめる施策を多く取り入れ初めている。ツイッターやブログで拡散した時、nanapiへのリンクを含めて広げてもらうケースも多く、非常に相性がいい。

2. 動画コンテンツ

動画コンテンツもイラストや絵に準じて効果の大きいと言われているコンテンツだ。アメリカのとある統計ではもっとも効果的なSNSはTwitterやFacebookなどを差し置いてYoutubeだったという

一方、動画コンテンツは制作自体にコストが掛かるため、それなりの覚悟を持って制作に望む必要がある。CMを出している企業であればCMと連動した形で動画を展開する企業も多い。

例えば、auはウェブ施策の一環としてYoutubeなどの動画コンテンツを多く作ることでYoutubeにおける認知獲得をするとともに、Web限定コンテンツの提供により成功を収めている。

3. ソーシャル上で認知のあるライター

非常に忘れ去られがちだが、ソーシャル上で既に多くのフォロワーやファンなどを獲得しているライターと組むことは大きなメリットをもたらす場合がある。ブランドを商売としている芸能人などとは違い、ソーシャル上で認知のある人に対してライターとして参加してもらうコストは比較的低い。

もし個人的なつながりがあるのであれば、よりやりやすいだろうし、ソーシャル的なイベントに顔を出し直接会うことによって仕事の話を気軽な形でするなどのこともできるだろう。

唯一この施策において気をつけなければいけないと思うのは、ブランドイメージや施策のイメージが、ライターをする人その人のイメージに多少引っ張られてしまうことである。極端な例を言ってしまえば、普段下世話な会話ばっかりする人にフォロワー数が多いとは言え、頼むことはそういうネタに近いことが想起されることを想定すべきである。

自社メディアは確実な潮流に

今までもそうだったといえばそうかもしれないが、今後自社メディアを作っていくことは確実な流れになることは間違いない。

例え小規模な事業者だったとしても、そしてマーケティング予算がなかったとしても、絵心のありそうなスタッフを探して手書きで絵を書いてもらい、それをスキャンしてブログにアップすることを続けていくと思わぬ評価や効果を得ることができるというのがこれからの流れかなと考える。

(自分で文章の多いブログを書いておきながら何を言うかと言われそうだが)文章を多く書くのを辞め、今すぐイラスト多用のブログを開始してツイッターに連携しツイッターにブログで採用したイラストを掲載すべきだ。絵の上手・下手よりも絵の個性の方が重要な時代だ。没個性の絵よりも、落書きの方がウケるかもしれない。

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shota

1984年秋田生まれ。株式会社グルーヴィーメディア代表取締役。エンジニアと経営者の2つの顔を持ち、日々奮闘しています。

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